変身 [Henshin] lyrics
Songs
2024-11-23 08:00:05
変身 [Henshin] lyrics
海を渡って気づいた
君を思って気づいた
化物になることばかりを
選んだのは僕だった
あの日見た塩の味も
夢で見た空の景色も
埃が舞うみたいに
痛みすら忘れてゆく
蜜の味すら思い出せない
昔食べてたお菓子すら
今じゃ粘土の塊みたいで
あとに侘しさが残る
鏡に映る自分は
見たことない化物になっていて
知らん顔で
ファンデーションで濁した
風がなびいて花が笑って
そこに僕の顔があって
何もかも愛したのは
そこに未来があったからだ
空想が鼓動を打って
好きな人も忘れ去って
僕らはもう戻れないんだよ
根こそぎ抉っていく
恋に埋もれて夏になり
潮風が去って秋になり
土に潜って冬になり
知らずに肌が剥がれ落ちる
ツノが生えて泣き叫び
翼を払って海を浴び
化物になって夜空を謳歌した
寂しさばかりが
寒さに変わり心を攫っていく
気づけば誰かの面影ばかりが
絶えず変わっていく
大人になれないまんまで体だけが
錆びついて炭になる
翼が舞うたび新たな風が
過去を捨て去ってった
雨が好きだった理由も
雪が嫌いだった理由も
何もかも薄れるほど
涙で何度夜を浪費した
空想が鼓動を打って
好きな歌も忘れ去って
僕らはもう戻れないんだよ
根こそぎ貪っていく
海を渡って気づいた
君を思って気づいた
化物になることばかりを
選んだのは僕だった
冬が寒くて痛いから
君の顔を探していた
あの日切り捨てたことすらも
羽根が全部持ってった
風がなびいて花が笑って
君がすきだった日々を
忘れるほどがむしゃらに生きて
何年が経っただろう
果実が鼓動を打って
意味なんて忘れ去って
今更もう戻れないんだよ
がむしゃらに日々を
貪って生きていく
何回も何年も
思い出す
抉れた翼で
飛んでゆく
- Artist:V.W.P.